スペイン・アラゴン州に位置する「テルエル」と言う土地の名を冠することを許されたハモン・セラーノ最高峰と称されるハモン・デ・テルエル。

各地で生産されるハモン・セラーノ中で唯一DOP（原産地呼称制度）に認定されています｡(※1996年認定)

他のセラーノと大きく異なるポイントは、イタリア産プロシュートと同様に皮付きで塩漬けされ熟成されること。通常スペイン産生ハムは皮を除去して塩漬・熟成されますが、テルエルは皮を残すことにより塩の浸透が穏やかで、しっとりとした食感に仕上がります。

ジューシーで口溶けのよい脂身と豊かな芳香、濃厚でコク深くとろける脂とその甘み、しっとりとしたテクスチャーのセラーノはテルエルの最大の特徴です。

レクタングロ(マトネラ)タイプは予め成型済のため、作業効率が良く歩留りが格段に上がります。

 

原料：DOP規定に基づき、指定地域で誕生・飼育された育成機関最低8ヶ月で重量115～130kgのテルエル豚を使用。8ヶ月の飼育期間中1.5ヶ月はミルクを与え残りの期間は穀物飼料で育成。

製法：11.5kg以上の豚もものみを使用し最長14日間の塩漬け、その後温度3～6℃、湿度80～90％の環で45～90日間寝かせた後、6～8ヶ月乾燥、自然の空気を取り入れられる熟成庫で全加工期間が最低12ヶ月を超えるまで熟成。

※DOP規定では最低12ヶ月以上の熟成ですが、当社が扱うアイレサーノ社のテルエルは、18ヶ月以上の熟成期間のものを厳選して輸入しております。

気候・土地：海抜80m、年間平均気温12度と冷涼な地域。屠畜場所は4ヶ所で登録熟成庫は3ヶ所のみ。セラーノの中では唯一DOC認定のテルエルは、通常の豚と比べて8ヶ月間という長い飼育期間を経ているため、赤身に脂肪が均一に浸透した非常にサシが多く入った肉質と融点の低い脂が特徴です。