農林水産省は、令和7年3月27日(木曜日)、オーストリア産偶蹄類由来製品等の輸入一時停止措置を講じました。
ハンガリーのジョール・モション・ショプロン県のオーストリア国境付近で飼養されていた乳牛において、口蹄疫の発生が確認された為、オーストリア領内にもEUの制限区域が生じました。日本政府はこの情報提供を受け、オーストリア産偶蹄類由来製品等の輸入一時停止措置を講じた為、弊社取り扱いメーカー「Frierss(フリエス)社」商品が一時的に品薄となっておりますのでご報告いたします。 現時点で日本政府(農林水産省の安全局)は、輸入再開時期等につきまして、未定としております。
弊社のオーストリア産 対象商品:
730003 FRIサラミトリュフ1/2
730450 FRIスペック・ハーフ
730100 friスペック・スライス100g
730018 FRIパンチェッタテサ
730118 friパンチェッタテサ100g
詳細在庫状況や代替商品のご提案等につきましては各担当営業までお問合せ下さい。
お客様にはご不便をおかけし大変申し訳ございませんが、輸出入事情をご理解賜りますようお願い申し上げます。
●口蹄疫発生の経緯
ハンガリーの国家フードチェーン安全局は25年3月7日、飼養されている牛から口蹄疫の感染を確認したと公表しました。感染確認元はスロバキア国境付近のKisbajcsで1400頭の牛を飼養する農場です(図1)。
3月3日に口蹄疫の症状が見られ、同局の研究所で検査したところ6日にウイルスの存在が確認されました。ハンガリーでの口蹄疫の発生は1973年以来となり、欧州では25年1月10日にドイツで水牛から口蹄疫の感染が確認さた後、本件が2例目となります。

また、25年3月26日にハンガリーで2例目となる口蹄疫の感染を確認したと公表されました。感染が確認されたのは、オーストリアとの国境付近に位置するジェール・モション・ショプロン県で約3000頭の乳牛を飼養する農場となり、同国で3月6日に感染が確認(注1)された地点から約50キロメートルの位置にあり(図2)発生農場がオーストリア国境から数キロメートルの距離に位置しているため、制限区域はオーストリアにも及ぶこととになりました。
これを機に、日本では3月27日付で、オーストリア産偶蹄類由来製品等(注1)の輸入を一時停止しました。 (※ハンガリーからの偶蹄類由来製品等は、同国の口蹄疫初発時に輸入停止済)
また、スロバキアでは、3月30日には新たに約3500頭の乳牛を飼養するオーストリアおよびチェコ国境付近の農場での口蹄疫発生も確認され(図2)、同国では3月20日に口蹄疫の感染が確認されてから5例目となります。

本事情を踏まえ、アサヒグラント㈱では代替品の提案も積極的に行っておりますので詳細につきまして各営業担当者までお問合せ下さい。
(注1)肉製品、乳製品などの偶蹄類由来製品、穀物のわら、飼料用の乾草など(乳製品については、口蹄疫ウイルスを不活化する処理(加熱など)がなされたことを確認されたものを除く)。
オーストリアの生きた偶蹄類動物、めん山羊肉、鹿肉などについては、従前より輸入停止中。
参照:
農林水産省消費・安全局動物衛生課
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_004080.html
https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_004054.html