トリビア

スパークリングワイン、「先祖代々の」つくり方

スパーリングワイン言うと、なんと言ってもシャンパーニュが世界的に有名、盲目の僧侶ドン・ペリニョンによって編み出された「瓶内二次発酵」の製法は、一般には「シャンパーニュ方式」と呼ばれ、イタリアでは「メトード・クラシコ」(伝統的製法)とも呼ばれます。
これに対して、「シャルマー方式」と呼ばれる製法は、ワインを大きなタンクの中で密閉して二次発酵を起こさせるもので、前述とは対極に位置します。

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世界的にもシャンパーニュ方式を採用する品質本位の生産者は少なくありませんが、イタリアにはもうひとつ「アンチェストラーレ(先祖代々の意)」という製法があるのはご存知でしょうか?
アンチェストラーレとは一次発酵の途中で残留糖分が一定の値になったところで温度を下げて発酵を止め、糖分を残したまま瓶詰し、再び瓶内で残りの発酵を行う製法のこと。言わば一回の発酵を二回に分けて行う方法で、シャンパーニュ方式のドサージュのように、発酵後に新たに糖分を加えるのではなく、ブドウが持っている糖分のみでガスを生み出します。
シャンパーニュ方式が編み出された18世紀よりずっと前から、きっと自家消費用のワインとして当時の人々は、美味しいスパークリングワインの作り方を分かっていたのかも知れません。そんな思いを込めて、誰が名付けたか、「アンチェストラーレ」製法…。

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